MUCカフェスタジオの
テイストと<お奨め焙煎度> |
|
 |
いまでも、『酸っぱいのはイヤ!』と仰るお客さまが多いのは、まず私たちの努力不足。
でも、例えば、お料理に隠し味としてお酢を加えると、その味がびっくりするほど、まろやかに変わるのをご存じだと思います。
の場合に働くお酢の“酸味”と同じような働きをするのが、実はここで言う《良質の酸味(Acidity)》ということで、味にふくらみとまろやかさ、そして厚み(ボディ)を感じさせるテイスト要素なのです。
つまり、コーヒーにはなくてはならないテイストで、それは、いわゆるマイナス評価に値する「すっぱさ(Sourish)」であり、コーヒーが古くなって、酸化=劣化したすっぱさとはまったく違う味の要素です。
|
当店では、焙煎度をシナモン・ローストからイタリアン・ローストまで7段階に分けていますが、原則的にシナモン(第1番)、イタリアン(第7番)の焙煎はお奨めいたしておりません。
と言いますのは、例えば、「シナモン」の度合いで焙煎しますと、殆どがスペシャルティ・コーヒーとしての豊かな特性を発揮することができません。またコーヒー豆のなかに含まれる糖分も充分にキャラメル化することができないので、あの香り、そう、コーヒーのローストによってもたらされる、あの独特の苦味とその中から立ちあがってくる、かぐわしい香りも得ることができません。
つまり、“シナモン”というのは、ローストの初期の段階で、目から見た「シナモンのような色の」という意味で、決してシナモンのような味とか、香りとかいう意味ではないのです。
また、“イタリアン・ロースト”もイタリアやフランスでよく飲まれている「カフェ・オ・レ」や「エスプレッソ」などに使われる深い焙煎の「焙煎度合い」かと申しますと、そうではありません。
余りに深く焙煎してしまいますと、コーヒー豆の本来の個性が、すべて焦げた苦味と焦げ臭に変わってしまい、折角生産者から託されたスペシャルティ・コーヒーの魅力あるテイストを皆さまにお伝えできないことになってしまいます。
実際イタリアのバリスタが作るエスプレッソのコーヒーもせいぜい「フル・シティロースト(第5番)」程度の焙煎なのだそうです。
どうか、その点をお心にとどめて、焙煎のオーダーを賜りますようお願い申し上げますm(__)m
|