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・・・昨年(1975年)7月18日の早朝、コーヒーの主産地パラナ州を襲った霜は、
その数七億本といわれるコーヒーの生木に壊減的な打撃を与え、以来、
世界のコーヒー市場は混乱を続けている・・・(NHKアーカイブスより)
ブラジルのコーヒー名産地南ミナスでオーガニックコーヒー農園を営む
イヴァン・フランコ・カイシェッタ氏は、コーヒー園を経営して150年の名門
カイシェッタ家の5代目。兄弟たちの農園を含めて、
カイシェッタ家は現在6つの農園を所有しています。
1994年、イヴァンさんとその兄弟は南ミナスでの従来の農園のほかに、
新しいコーヒー作りのための農園を探していて、そのための格好の地を見つけました。
それが、この『FAZENDA GEREZIM=ファゼンダ・ジェレジン』でした。
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GEREZIM、これは旧約聖書に出てくる『神の祝福の山』から採られているのですが、
その命名からもわかるように、その地は
イヴァンさんがこれからやろうとしている有機農法によるコーヒー栽培に
最適の土地でした。
ネグラ山脈の標高1000mの地で、ミネラル分を充分に含んだ良質の土壌、
そしてそのゆたかで起伏に富んだ丘陵地。それゆえに、
良質のコーヒーの生育に重要な寒暖差や水捌けも申し分ない。
必要な水も充分確保できて、コーヒーの木や周囲の環境をまもり育ててゆくために
ふさわしい場所でした。
以来、ジェレジン農園では、コーヒー園内にコーヒーと共生できる多種類の
有用樹を植え込み、日陰を作り、植生の多様化を図って、
有機コーヒーの栽培と周囲の環境づくりに積極的に取り組んできています。
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ブラジルは1975年の霜害によって、それまでの
伝統的なコーヒー栽培の方法を大きく転換したのでしたが、それは、
生産性ばかりを追及した大量消費に見合う、
大量の化学肥料と農薬を使用した大量生産になっていました。
当時は、世界が需要の拡大と安定供給が何より大きな課題であったし、
何より、相場商品である『コーヒー』は、買い手である先進国の事情によって
価格決定がされていました。
その結果、かつての、たっぷりのコクと適度の酸味、自然の甘みを充分にもった
薫り高くマイルドなブラジルコーヒーは消え去り、
見た目はよくても美味しくない大量のコーヒーが世界的に跋扈し、
その結果、コーヒーの価格はより低下して、
顧みられない農業労働者の健康被害は深刻な問題になっていたのです。 |
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そうした生産現場の窮状から、色々な先駆的取り組みがはじまってきたのでしたが、
その中の先駆者のひとり、150年のコーヒー農園のキャリアをもつ
カイシェッタ家のイヴァンさんが『たとえ太平洋の一滴であっても・・・』と、
生産者の健康と環境保全、そして消費者の健康と安心のために始めた
大きなチャレンジが
オーガニックコーヒー有機JAS認定の<サントス・イヴァン・カイシェッタ>でした。
2002年に、輸出用にブラジルのシッパーが作成した書類には
『私どもは生産の部門で環境を保全し、身体によい作物作りに邁進していますが、
環境を汚さず作り上げた健全な農産物を、流通させる方々、広報する人々、
特に消費する人達にも、私たちと同じ試みをして欲しいと願っております。』
と書かれています。
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しかし、イヴァンさんのオーガニックコーヒーも、
決してトントン拍子には売れませんでした。オーガニック、特にJAS認定のものは
【高価格 → 売れない → 鮮度が悪い → 売れない → 市場に出回らない
→ 認知度がない → 売れない】という悪循環におちいっています。 |
味の素社 の
環境への取組み |
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そこで、イヴァン氏の新たなチャレンジ=エコロジーコーヒーが始まりました。
有機農法をはじめた頃、イヴァンさんは
【味の素社】の液肥を使用していたことがありました。しかし、
ブラジルの認証団体AAOはそれを有機農法とみとめたのでしたが、
IBDというドイツ系とそれに倣ったJASが認証をしぶったため、
【味の素社】の液肥の使用を断念した経緯がありました。
その液肥が今回使用されることになりました。
その液肥は、1977年来、【味の素社】の環境プログラムの一環で、
資源化率99%を目標に、砂糖キビから出る副生物を液肥として再利用する事業で、
ブラジルでも、色々な農産物に使用され、大きな成果を積み重ねてきています。
その液肥を使用することにより、
現在の有機農法とその環境を護りつつ、品質は低下させずに
収穫量を増やすことが可能になると判断したわけです。 |
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CO2削減は国家の利益に反するとまで言ったブッシュ大統領が退陣し、
アメリカ新大統領オバマ氏は、その国家の経済的戦略を含めて
大きく【環境保全】へと舵を切ることを表明しました。
世界の国々やグローバルな経済活動もそれに倣う時代になったのです。
そうした潮流の中で【味の素社】の環境への取り組みとその成果、また、
『たとえ太平洋の一滴の水たるとも』と言ってスタートした
イヴァン・F・カイシェッタ氏のコーヒー栽培への取り組みもまた、
大きく再評価される時代になって来ました。 |
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『美味しくなければカフェスタのコーヒーではない』、その姿勢を貫きつつ、
多くの<スペシャルティコーヒー>を手がけているMUCカフェスタジオ。
この、名実ともに本格的エコロジーコーヒー=カフェ・エコロジコである、
<ブラジル・ファゼンダ・ジェレジン・エコロジコ>、その大きな実りを、私ども
MUCカフェスタジオは、その独自焙煎システムで、
皆さまにご紹介できることを大きな誇りとしたいと存じます。
そして、『一歩、前へ』。 |
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